2006/05/03

値段が書いてあるものもありますが、部品代や送料 追加作業などが含まれている
場合があります。同じような作業をしたとしても同じ金額にはなりませんのでご注意ください。

今回の場合は特にそうなります。

また同じような作業を頼まれても受け付けない場合もありますので

ご了承ください。


R32GT-R

左クォーターパネルとバックパネルの破損です。

かなりひどいので、クォーター バックパネルともに交換になりますが

フレームへのダメージがほとんどない当たりかただったので、うちでも

修理可能です。

単純なパネル交換っぽい作業になるので、見た目ほど大変ではありません。

通常の修理だったら・・・

 

さて、部品の到着です。

中古部品なので、すごい梱包がしてあります。

 

梱包を出すと、こんなものが出てきました・・・

 

そう、なんと事故修理+ルーフを交換 そしてサンルーフ作戦です。

 

とりあえず頭痛の種はおいといて、通常の修理を進めます。

バックパネルを剥がします。

これぐらい簡単に・・・と思ってましたが。

剥がした跡。

すでに一度交換した形跡があり、MIG溶接でとめられています。

スポット溶接のようにドリルで剥がすことが大変難しいので

これだけで結構な苦労をします。

 

クォーターは普通に外し、いよいよルーフ取り外し

切り口が重要になってくるので、すべてサンダーで切り取りました。

常に力のかかっている部分でもあり、車が車ですので

いろんな部分にストレスがたまっている関係から、ルーフを外した瞬間に

「バンッ」という音とともにピラー6本の位置がずれます。

フレームを6個ぐらいのジャッキで持ち上げ、できるだけストレスがかからないように

しても無駄です。

ピラー6本をフレームを組んで固定することも考えましたが

取り付けるルーフもおなじようなストレスを受けていることが

予想されるため、取り付けできないことが予想されます。

いろいろ難しい問題が絡んでくるわけです。

 

ルーフを取り去ると、こんな悲しいことになります。

 

ルーフ クォーターパネル バックパネルを取り外すと

すでに車っぽくなくなってます。

 

クォーターを取ったフェンダーアーチ。

スカイラインはここから錆が出ます。この車はまだかなり程度のいいほうです。

外したクォーター側

裏側はここまで錆が出ていて、そのうち穴が空きます。

場所が場所ですので、完全に直すにはクォーター交換しかないですからね。

 

ピンぼけですが、センターピラーのアップ。

前後ピラーは単純なパイプ状ですが、センターだけは3枚重なってます。

溶接をするのが大変です。

 

 

ひっくり返った虫みたいなルーフですが、取り付けるために

ちゃんとした寸法で切り取らないといけません。

もともと違う部品なので、基準となる面がなくてサイズを計測するのも

大変苦労します。

 

なので元の車のピラーをできるだけ残すように切り取りました。

 

新品クォーターパネル(なんと10万もします)を溶接できるように

いろいろ手を加えないといけません。

溶接予定個所の塗装を剥がし、錆止めのためのスポットシーラーを

塗っています。

 

当然ボディー側も。

 

すべて借りつけ。

この時点ですべてが決まりますので、かなり時間がかかります。

 

いよいよルーフを溶接。

ここさえ固めてしまえば、あとは通常の作業です。

すべて本溶接完了。

半自動とスポット溶接で固めてます。

スカイラインはスポットがかなり多いので、パネル交換が大変です。

あとは細かい部分のパテや補修、全体をプラサフ仕上げします。

 

ここからシーラーを塗って、全体を塗装します。

 

 

完成

(前から見ても違いがわかりませんが)

 

 

もちろんサンルーフがついてます。

配線は無加工でつきました。

 

純正部品をそのまま取り付けていますので、オープンもチルトもいけます。

 

切り接いだピラーのアップ

さすがにパテ無しでは無理ですが、繋いだことはわからないと思います

 

 

 

 

 

こんな感じになりました。

かかった費用は50万越え。

しかし半分ぐらいが部品代でした。

 

職人軽補修

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