いきなり

大破したFRPバンパーの補修解説です!!

 

今回の教材はこれ!!

どこが大破やねん・・・

まあまあ、写真ではわかりにくいものなんです。

保険やさんも大変なんですよ。

カメラがデジオ(SEGA)だし

バンパーの左端、肩にあたる部分が

壊れてます。

しかも、破片もないんですね・・・

なおかつ、まわりもすごいひび割れです。

 

FRPやパテを使うために、サンダーなんかで

足つけをするんですが、あのバンパーを

足付けすると、こうなります。

 

ひろいねぇ〜

ここまで広がるんですよ・・・

 

ここで、ワンポイントアドバイス

FRP補修で一番大変なのが、この「ヒビ」です。

車高を落として、FRPバンパーを

つけている人は、わかると思いますが

ちょっとこすっただけで、簡単にひびが入ります。

見た目はほとんどわからない、細いひびが

ほとんどのため、色を厚く塗れば消えるだろう・・・

などという、甘い考えをおこしがちですが

現実は厳しいです。

色をぬると余計目立ってきたり、サフェーサーの

厚塗りで埋めるとあとから出てきたりします

補修方法は、FRPが割れた場合と

ほとんど同じ内容になります。

表面にひびが見えている場合、

ゲルコート(塗料の下の、白や黒の部分)まで、

ひび割れていることがほとんどです。

 

完璧に治そうとすると、ひびが生えている部分を

ゲルコート部分まで全部剥がし、

FRP部分も、一部削ります。

その上からFRPを一枚ぐらい貼り、

パテで整形のあと、サフェを塗って完成です。

ですが、そんなことをしていると

新しいバンパーを買ったほうがいいことに

作業途中に気が付きます

 

それほどまでに苦行です。

多少は手を抜かないと、現実的な日程でおわりません。

 

 

とりあえず、ひびは後回しにしときまして

なくなった部分を作ります。

そのままFRPを貼ったって、形になるわけ

ないので、骨が必要です。

今回使った骨は、針金です。

それを、なくなった部分だと思う所に

大体付けておいて、テープで全体を覆います。

 

そこにFRPを貼ってやると・・・

こんな感じになります。

写真ではかなりいい感じにしあがってますが・・・

かなり、本来の面とは違ってます。

さらに、片面だけでは強度的に不安が残るため

表からもFRPを貼ります。

 

 

最初の写真から、どこを補修したか

わかるでしょうか?

で、どれだけ補修面が広がったか

わかるでしょうか?

事故ってほんと、写真には写らんもんですな・・・

 

余分なFRPを削ったり切ったりすると、

 

 

 

こうなります。

ここまでくれば、できたも同然。

(とっても疲れますが・・・)

 

あとは、パテを使い整形です。

文章ではたった1行ですが、

4回ほどパテを塗りました。

何時間かかっただろうか・・・

 

塗装用のマスクを使わないと、

寿命が縮んでいくのが、わかりますね(^^;)

やはり、サンダーは必需品ですね。

これだけのパテを手で研ぐなんて、

考えただけで、ぞっとします・・・

 

あとは、

サフェーサー>塗装

で、完成です。

 

サフェーサーはたっぷり塗りましょう。

その後、たっぷり乾かしましょう。

ここで、ひび割れを全部なくしておかないと

塗装したときに、さらに目立つようになります。

 

ただ、塗装前に仮付けした方がいいでしょう。

 

今回使ったペーパーは、

 

一番最初のFRP貼る前の足つけ、簡単な整形

ストレートサンダー 80番

ベルトサンダー 60番

 

FRP貼りつけ後の整形、切り取り

ストレートサンダー 80番

エアーソー

 

パテ整形

オービタルサンダー 80番 120番

 

サフェーサーとぎ

水研 

280番   400〜600番

 

 

ちなみに、これは完全趣味です。

絶対採算とれません。

これを仕事でやった場合、補修だけで4〜5万ほどかかり

ほとんどの社外バンパーが購入できます

大きなFRP修理は、「趣味」と割り切りましょう(^^;)

 

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