2002/07/25

バイクのカウル修理と塗装

 

教材は ホンダ ZOOK

くやしいことに、おもしろい原付はホンダしかださないねぇ

2万円でオークションで購入。

カウルの欠品が1個ありましたが、機関は絶好調。

 

買ってきて次の日にはこんな状態に・・・

ハンドルやらワイヤーまで外さないとカウルが取れないとは

ホンダらしい設計だなぁ(偏見)

 

メインのカウルにヒビあり。

こっちは問題ないとして・・・

こっちのワレは派手だなぁ

接着剤などではついてもすぐ剥がれちゃうでしょう。

なので、補修方法は車のバンパーと同じで

溶接して直します。

 

使ったのはボッシュのドライヤー。

600℃まで上がります。

安物のドライヤーでは溶ける温度まで上がりません。

せめて1000Wは欲しいです。

 

ヒビを補修した所です。

プラスチックを溶かし、針金かなんかで表面を描き回すと

割れた所がふさがり、一体になります。

 

裏側です。

両面やれば、かなりの強度が出ます。

コツをつかむのが難しいですが、それほど苦労しないと思います。

接着剤より安価で早いです。

 

さて、ワレの補修ですが、基本的にやることはいっしょです。

ですが、さすがの溶接もあそこまで割れてしまうと

強度を保つのが非常に難しいです。

なので補強として

網を埋め込みます。

 

ワレ部分を補修した所です。

表はさっきと同じですが、

裏がこんなことになっています。

 

網を十分に熱して、プラスチックの上に置けば

自然と溶けて埋まってくれます。

あとはプラスチックと十分からむようにすれば

ステップみたいに無理な力がかかる部分でも

十分実用に耐える強度が出ます。

 

あとはサンドペーパーで表面を整え、

パテを塗って補修は完了

 

これが車なら

240番ペーパーで削って

400番ペーパー

サフェーサー

400番

600番で削って塗装

 

・・・を、何回かいったりきたりするんですが、

バイクの場合、そんな神経質にならなくてもいいです。

バイクのパーツは曲面が多いですので、

多少の不具合も目立ちません。

なのでサフェーサーはキャンセル。

さらにペーパーも240番までにしておきます。

まあステップですしね。

もちろん、完全に仕上げたい場合はちゃんと下地処理をしましょう。

 

塗装前の下地処理は車と変わりません。

詳しくはここ参照

 

これで塗装前の準備が整いました。

さっそく塗装ですがその前に・・・

こいつをパテを削った部分に塗っておきました。

こいつはサイドステップなどに塗る、アンダーコートと呼ばれる塗料で

非常に分厚い塗膜を形成します。

その分厚い塗膜のおかげで、ペーパー目を消してくれます。

まあ、補修したのがステップ部分なのでこんなインチキやっちゃいます。

 

さらに、色を塗る前によ〜く脱脂をしてください。

本当に根気よくやらないと、ものすごく弾きます。

バイクのパーツは油汚れがひどく、洗剤で洗っても

なかなか落ちてくれません。

ちゃんとシンナーを使って、たっぷり拭きましょう。

ただ、バイクのパーツの中にはシンナーで溶ける部品もありますので

注意してやりましょう。

 

さらにさらに、塗装の前に・・・

プライマーと呼ばれる塗料の接着剤を塗ります。

ここまでやって、やっと塗料を塗れます。

 

今回メインに塗る色は、男の赤です。

とまりの悪さと色の値段を知ってるプロとして

(赤い塗料はかなり高い)

一番手を出しにくい色ではあるし、第一赤はそんな好きじゃなし。

ZERO1も赤→白

しかし、色を塗ってて思うわけです。

バンパーに色を塗る場合、赤以外の色で塗った場合は

「バンパーが綺麗になっていく」

そんな感じですが

赤、しかもソリッドの真っ赤で塗っていると

「バンパーがエアロバンパーになっていく」

ような錯覚をうけます。

なので、つらいけども真紅に決定。

 

下色を塗っています。

赤っぽければなんでもいいわけですが、明度はちゃんと合わせましょう。

極端な話、明るさがあっていれば灰色でもいいです。

あっていないと塗るだけ無駄です。

 

いよいよ本塗り

ブースの中で、曇ってます。

4回ぐらい塗り重ねましたが、それでも部分的には透けているようです。

でもこれ以上は塗料がもったいないので、ここでやめ(^^;)

組んでしまえばほとんどわからないでしょう。

 

それぞれ補修した部分のアップです。

写真ではわからんようにはなりました。

実物を見ても、あれだけ手を抜いたわりには良くできています。

 

乾燥中。

赤みたいに塗装が熱くなった場合、塗った直後に

真夏の炎天下に出すと、塗装が沸騰する場合がありますので

注意しましょう。

 

このバイクを全塗装するのに、5種類の塗料を使いました。

赤・・・メインカウル

白・・・タンク ヘッドライトカバー

耐熱白・・・マフラーカバー

黒・・・フレームの見える部分

アンダーコート・・・フレーム下回り

 

全部赤くしなかったのは、純正っぽさを出すためです。

ここで純正の色分けを無視して、赤1色にすると

途端に玩具っぽく、かつ素人塗装っぽさが出てしまいます。

車でもそうなんですが、純正の色分けは大切にしましょう。

 

とりあえず完成。

さすがに苦労しましたが、かかった時間は丸1日。

緑のシートが気になりますねぇ

塗料を工夫すれば、シートのような布地も塗れるんですが

破れてるし、形も悪いので交換します。

 

 

もちろん自転車用に。(1200円)

バイク用なんて高くて買ってられません。

 

純正シートステーと、これからつける自転車シートの裏側です。

まあ、どうやってもつかないですので、さっさと溶接しちゃいます。

 

自転車のシートをつけるパイプを強引に溶接。

バイクだから大丈夫でしょう。

 

純正位置よりちょっと高くなりましたが、どうでしょう?

色が黒なので、違和感はないでしょ?

 

とりあえず完成。

エンジンは専門外なので、また次の機会にします。

カートのエンジンが案外簡単に載りそうではありますが・・・

 

まえ塗ったジャイロキャノピーと2ショット

キャノピーは塗る部分が多くて大変だった。

 

 

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