2002/01/20

クォーター ドア 鈑金塗装

 

インプレッサWRXバージョン4ぐらいだっけ?

ドアとクォーターパネルの補修です。

写真ではなんてこそなさそうですが、かなり厄介です。

ドア部分はたいしたことないですが、素人塗装がしてあり

剥がす必要があります。

クォーターにいたっては、へこみを適当に裏から叩いてあり

なおかつ混合比を間違えたパテが塗ってあります。

 

へこみは目立たないですが、かなりの広範囲に及び

フェンダーのすそも折ってあり、そこの所もへこんでいます。

カーコンビニ倶楽部見積りにより、ドア抜きで6万〜7.5万の見積りでした。

 

さて、直していきましょう。

まず、固まっていないパテを剥がします。

ついでに邪魔なシールも剥がします。

80番ペーパーのストレートサンダーを使用

シールはドライヤーとヘラを使用

 

裏から叩くため、シートと内バリを剥がします。

それでもピラーが邪魔して、叩けるのは半分ぐらいです。

 

まあそれでも、普通に粗だしをします。

ハンマーや棒を使って適当にだし、その後当て板でならしますが

半分以上それが不可能です。当て板すら入りません。

最近の車はこんなこと日常茶飯事です。

 

そんな最近の鈑金界の救世主「スタッド」です。

正式名称はなんなんだろう?

まあ、スポット溶接機みたいな物です。

 

先端をこんな形のアタッチメントを取りつけまして

先端を軽く溶接します。

それで引っ張っていきます。

つまり、全部表側から引っ張り出すことができます。

これなら裏に全く手が入らないところでも、へこみを

直すことが出きるんですが、点で引き出しているため

どうやったって綺麗にはなりません。

そのため、どうしてもパテの量が多くなります。

 

スタットやハンマー 当て板を駆使して鈑金をします。

今回の鈑金に使った道具はこれぐらいになります。

 

そして、へこんでいる所の塗料はすべて削ります。

こんなにも広くなりました。

へこみを写真で撮るのってむずかしいねぇ。

 

塗料と鉄板の境目を120番のペーパーで慣らし

パテをつける準備をします。

その後、シンナーで脱脂してパテをつけます。

 

範囲は広いですが、深くはないので細めのパテを使いました。

もちろん2液型です。

パテをつけたところです。乾燥させます。

1回では無理という事がわかっていたので、80番の

オービタルサンダーで削ります。

 

掃除機とサンダーです。

ガーっと削っていきます。

 

削り終わった所。

ぜんぜん足りないので、もう1回パテつけます。

 

パテのつけ方も1回目とは微妙に変えています。

1回目はへこみを取る感じにつけていき、へこみを取る感じで

削っていきますが、2回目は面を出していく感じにつけていき

平らにする感じに削っていきます。

2回目は120番ペーパーで終わるようにします。

最後は手で当て板を使いながら仕上げます。

回りを320番のペーパーでならし、サフェーサーを塗る

準備をします。

新聞紙でマスキングをして、サフェーサーを塗る範囲を

最小限にするようにします。

 

2液型サフェーサーです。

主剤100:硬化剤20:シンナー10〜20 で混ぜます。

 

サフェーサー塗布完了。

たれないギリギリを狙ってください。

ちゃんと艶が出るようにして、ヘコミなどを確認します。

 

乾かした後、拾いパテをします。

一液型のラッカーシンナーで、巣穴を埋めます。

今回はパテの範囲が広く、大きな鈑金だったので

へこみ確認のために全体に塗ります。

これを水研ぎしていきますが、拾いパテが多く残るようだったら

パテ付けからやりなおしです。

 

ちょっと下のパテが出過ぎですが、まあいいでしょう。

2回目のサフェを塗ります。

 

マスキングを剥がし、強制乾燥させます。

そのあとガイドコートを塗って、最後の研ぎに入ります。

色を塗る部分は2000〜3000番を当てておき

サフェ部分は600番で研ぎ終わるようにします。

 

今回はフロントフェンダーも塗るので、準備をします。

320番のオービタルサンダーで全体を研ぎます。

 

その後、600番で細かい所まで研いで、

塗りやすいように固定しておきます。

 

ここまでで、車側の準備は完了。

色を準備します。

 

たくさんの原色を混ぜ合わせ、色を作ります。

そのできた色を試しに塗ってみます。

 

写真で違いなんて絶対わかんないですが、3回試しました。

簡単なソリッドの白なのでこの程度ですが、複雑な色だと

とんでもないことになってしまいます。

 

車をマスキングします。見た目よりはるかに時間がかかる

作業です。簡単にやってるようですが、結構ノウハウがいるものなんですよ。

 

脱脂をして、よ〜くエアブロウをしたら準備完了。

いよいよ塗装にはいります。

 

塗装のコツなんかを書いていくと、一冊の本ができてしまうので

大幅にカットです。

ぼかしがなければ結構簡単なんですが、

今回の塗装はドアもクォーターもぼかし部分があります。

それを綺麗に仕上げるのは、とっても難しいです。

 

塗ったあとは強制乾燥。

全体を炙っていきます。

 

強制乾燥の前に、クォーターパネルの内側を錆び止めのため

色を吹いておきます。

そのあと外したシートなどを組みたてて、室内は完成。

 

強制乾燥後の塗装の状態です。

ぼかし部分が多かったため、ちょっと肌が悪いです。

塗装中についたちりなども一緒に、2000番のペーパーで

ならしておきます。

 

その後、ポリッシャーで磨きます。

コンパウンドが3種類 バフが3種類ありますので

それらを組み合わせて磨いていきます。

 

そのあと洗車、室内清掃の後いよいよ完成。

 

こんな感じになりました。

なんてことない普通の鈑金塗装ですが、これだけ

手間がかかっています。

ちなみに今回の費用は、フェンダー ドア クォーターをぬって

カーコンビニで見積もったクォーター修理と一緒ぐらいでした。

これだけ手間がかかってるんだもん。格安でしょ?

 

 

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