CARBOYに送ったレポートそのままです。

実際の記事とは、細かい所が違います


 

 

PTR登場3回目! オートオイルチェンジャー製作期

 

どうもお久しぶりです。 ちょっと前に、スープラAT→6MTに乗せ変えたとき&構造変更をした時に載せて頂いた者です。

今回は車にまったく触っていませんが、役立つ道具を作ってみました。

エアコンプレッサが必要になりますが、そんなに難しいものでもないので気に入る方がいたら作ってみてください。

CARBOYに投稿する前にこんなこと書いちゃって

これ、なんだとおもいます? ちょっと前までミッションオイルの交換に使っていた物です。

使い方。

1.容器の中にオイルを入れる。

2.容器を押す。

以上(^^;)

 

お尻に穴があいていて、そこから空気を入れてもオイルが送り出される仕掛けです。

横着をして、ここにエアガンを差し込んでエアーを入れてみたら、

中に入ったオイルごと爆発したことが今回の工作の出発点です。

さて、今回作ろうとしているものは「ミッションやデフなんかに楽にオイルを入れられるもの 」です。

さらに、作る上での条件として

1.安く。  市販品の半額くらいを目標に。

2.楽しく。 切ったり、張ったりはめんどくさいのでしたくない(^^;)

3.簡単に。 できれば半日ぐらいで終わってほしい。

以上を目標に、道端に落ちているものを拾い集め、廃車をあさったり、ケミカルに頼りきった工作を

ほんとに行き当たりばったりに進めてみました。

いいのかな?

今回の主な材料はこれだけです。

もちろん使い古しで、道端に落ちていたやつです。

何の変哲もない普通の消火器です。

レストアラーの間ではサンドブラストになったり、エアータンクになったりするみたいですが、

こいつを改造してオイル交換を楽にします。

一般の間にはあまり知られていませんが、消火器って超高性能な耐圧容器なんです。

材質が何でできているか調べてないですが、

ふたを手で閉めるだけで10キロ以上の圧力にも耐える・・・かも・・・だそうです。

眺めててもしょうがないのでとりあえず分解してみます。

中はこんな構造になっていたんですね。

載らなかったら

思ったより部品点数が少なくて分解は楽でした。

なんかさびさびでした。こんなんで圧力に耐えるのか不安になってきました。

まだどうやってオイルを出す構造にするか決めてないのでここで悩んでおきます。

いろいろな試行錯誤のすえ(頭の中でね)こんな構造でいこうと思います。

はずかしいじゃんねぇ

原理的には前の爆発したやつとおんなじです。

ただ、今回は圧力を常にかけれるのと 、コンプレッサーを使うのでハンズフリーになります。

まずは、消火器の蓋の部分から改造します。

なんか余分な穴が沢山あいています。 容器の内側のほうに3個、外に2つです。

ここからは圧縮空気を送るだけなのでひとつづつにします。

この材質は多分アルミだと思うので溶接できないんですが(家のMIGは鉄専用)物はためし・・

・ということでとりあえず溶接しちゃいます。

なんとなくできちゃいました。

まあ、多少空気が漏れようが圧力さえかかればいいので良しとします。

出来上がってからわかったことなんですが、ここでしか溶接は使いませんでした。

接着剤かなにかでも埋めておけばこの工作では溶接を使わずにすみます。

圧力容器を作るのに溶接は避けてはとおれないと思っていた方!溶接なんてなくてもできますよ!

この次は、この蓋にエアーを入れるためのチャックと

入ってくるエアーの量をコントロールするレギュレーター(水道の蛇口みたいなもの)をとりつけます。

名前だけ聞くと手に入りにくそうですが、ホームセンターならどこでも売ってますので探してみてください。

もともとついていたホースを強引に破壊して部品を奪います。

どんな小さな部品も再利用!をモットーとしております。

レギュレーターがこれ

自分はあらかじめ買っておいたスペアを使いました。

これが結構高いんです。800円ぐらいなんですが・・・

がんばれば落ちてる水道の蛇口でもできそうなんですが、

溶接は使いたくないのでもったいないですがつかっちゃいます。

こんなふうにとりつけます。

左から、蓋→ホースを壊したやつ→レギュレータ→チャック になります。

さて、これをどうやってつなげよう?

蓋とホースの切れ端はもともとの部分なのでそのまま付きますが、

レギュレータとつく部分はたけのこ(ホースの抜け防止用にぎざぎざがついたパイプ)になっています。

レギュレータのほうは雌ねじです。

たけのこのほうにはタップも切れません。

溶接を使えば簡単なんですが、そこは初心者工作員。

どうしても溶接嫌いが出てきます。

どうしようかといろいろ弄くっているうちに心の中の誰かがつぶやきます。

「面倒だから強引にねじ込んじゃえ!」

・・・悪魔に正直に従います(^^;)

気休め程度にシールテープを巻いてぐりぐりと閉めこんでいきます。

当然、最後まで閉めこんでもぐらぐらしますがいまさら溶接するのも面倒なのでそのままです。

圧力がかかるのにこんな閉め方でいいのか?

なんて考える前にまず試してみるのが自分の性格なので、そのまま先に進みます。

この性格は自分で結構好きだったりする。

レギュレータとエアチャックは規格品なので当然しっかりとはまります。

2枚の写真を比べるとどれだけに無謀な試みかわかるでしょう(^^;)

「吹っ飛んで怪我しなきゃラッキー」ぐらいの気持ちで行きましょう。

でも使うときは離れて使おうっと・・・ 完成品がこれ。

圧力をかけたとき、たけのこ部分から飛んでこないようにテープでしっかりまいてあります。

なんだこりゃ?とか思っている方たち! 機能さえ満たせば見かけはどうでもいいんです。

もっと言えば、多少使いにくかろうが自分で作ったものはそれなりに愛情がわくものです。

なんて言いながら、作ったまま使わない(つかえない) 物がごろごろしていたりします。

まあ、何事も練習ね(^^;)

これも、使えなくったってもともとゴミなんだし。

なんて考えながらやると失敗したりします。

チャックの部分が長くなりすぎたため、蓋がかぶさらなくなりました。

しっかり巻いたテープをはがしもう一回ばらして組み付け。

たけのこ部分が気になります。 今にも取れそうです。

見なかった振りをしましょう。 本当の完成品がこれです。

しっかりときつくテープを巻いて吹っ飛ばないようにするのを忘れずに。

 こんなの俺だけかな?

圧力をかけるときが怖いです(^^;)

次はタンクの部分の工作になります。

こちらは簡単。穴をあけてオイルの出口を作ればいいだけです。

その先にパイプでもなんでもいいので、ホースをつなげるところを作ります。

自分はこちらもエアーのチャックを使いました。

ネジが切ってあるから楽だしね。 ここでもまた悩みます。

どうタンクに固定しよう?

ネジの大きさのドリルがなくリューターで広げた穴に チャックをあてがってみます。

ネジを切ろうにも厚さが1ミリもないぐらいで難しそうです。

溶接するのも面倒だしな〜なんて思うと、また

「面倒だから強引にねじ込んじゃえ!」

なんて考えが浮かんで来たりします。

「まあ、蓋の部分でも似たようなことやったんだし・・・」

自分を言い聞かせ、またもやねじ込みます。

ねじ山部分に、シールテープではなく接着剤を塗り

そのままねじ込んでいきます。

多少ぐらぐらしようが接着剤が乾けば何とかなるでしょう。

そのまま乾燥を待ちます。

でもここはテープ巻けないんだよな〜

チャックの部分にホースをつけ、拾ってきたホースバンドで固定です。

これで完成です。 ここまで来るのに3時間ぐらい、

部品も拾ったものがほとんどです。

目標達成かな?

ちゃんと使えればだけど・・・

とりあえず、圧力テストをしてみようと思います。

遠くに離れて徐々に圧力を上げていきます。

・・・おー!なんともありません。

5キロまでかけてみましたが壊れたりはありませんでした。

しかしどこからかエアーが漏っています。

ゆっくりとなのでオイルを入れるのには問題ありません。

ただ、これを解決すればちゃんとした圧力容器になるので

サーキットでタイヤに空気を入れる・・・とかいった使い方もできそうですね。

 

とうとう性能試験です。 オイルを入れる用事がないのでとりあえず水ですが・・・

最終的な使い方です。

1.蓋をあけ、オイル(ここでは水)を入れる。

2.手でしっかりと閉める。

3.エアーをつないでダイヤルをひねれば・・・

おお! ちゃんと出ましたよ。

まるで蛇口をひねるように出てきます。

しかもかなりの勢いです。

これならどんなに硬いオイルでも大丈夫でしょう。

思っていたよりもぜんぜん使えます。

市販のやつよりもよっぽど便利でしょう。

かなり弱い圧力でも使えることがわかりましたので、

ホームセンターにある980円ぐらいのコンプレッサーでも大丈夫そうです。

自転車の空気入れとかでも行けるかも・・・

 

今回作った「オートオイルチェンジャー」はほんとにお勧めです。

でも、かなり安全を無視して作ってあります。

真似する人がいるならば、くれぐれも安全には気をつけましょう。

最後に、やっぱり物づくりは楽しいです。

これからも自分らしくいろんな物を作っていこうと思います。

みなさんも失敗を恐れる前にとりあえず作ってみましょう。

道具なんてなくたって粗大ゴミは宝の山です。

日替わりセール品に並ぶより、よほど建設的とも思ってます。

爆発しようが、オイルまみれになろうが、話の種ぐらいにはなってくれます(^^;)

 

 

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