2004/09/01
月刊レストアレポート 9月号
祝 創刊!
かってにレポートを書いてるだけなので、おめでたいわけでもなんでもないですが。
プロローグ
本当は、スキーにいける車を探していたんです。
でも、普通はゆるせなくて、パブリカバン エスカルゴなどを
探していたんですが、できるだけ安く買おうとするので
外装がぼろぼろの物にしか目がいきません。
しかし、直す手間を考えてしまうと、直したところで価値が出ないような車に
わたしがそこまで愛情を注ぐことができるんだろうか?・・・などと
最初の予定からはずいぶんずれてきてしまいまして・・・
あ〜あ 買ってしまいました。
個人売買で半田市より持ってきました。
どうがんばったって、スキーにいけそうにありません。
最初期型 41年式 距離は80000キロだけど不明かな?
私で3人目のオーナーになるようです。
前の方は、2年ほど乗って、レストアしようとして内装を
ばらしたところで2年間放置だそうです。
なぜかウインカーが黄色(後期)になっています。
ヨタハチ紹介
WEBをあされば深いところまで解説されているので
ここではだいぶはしょって。
パブリカの兄弟車として、41年デビュー
この時期には珍しいモノコックボディーで、軽量化にも
気を使っています。
同年代の車(S600など)には見られないような流線型ボディーで
よく、普及型2000GTなどと思われがちですが
2000GTのほうが遅い販売です。
ルーフ ボンネット トランクがアルミでできており
1台1台現物あわせで仕上げられています。
部品にフレームナンバーが打たれてたりします。
空冷2気筒800ccでオイルが2.5リッターしか入らない
昔ながらのエンジンですが、最近までバスのエアコン用の
エンジンに使われており、部品の問題も少ないです。
トヨタ車は古い部品も比較的出してくれますので
機能部品についてはそれほど心配ありません。
また、リプロ品が豊富なのも助かります。
ゴム部品があるのは心強いですが、残念ながら手が出る
金額ではなかったりします。
(しょうがないとは思いますが・・・)
現状確認
こんな状態です
外見はまあまあです。
写真だけ見たら、40年前の車には見えないですね。
実車をよく見ると、ほぼ全面にパテが入っていますが
磁石を当ててみた限りでは、それほど深くはないようです。
フロアは当然さびています。
内装は、カーペットが欠品なのと
シートがかなりやれています。
ボンネット ルーフ トランクはアルミのままでした。
(補修部品は鉄でできているので、ここがオリジナルではないことが多い)
なぜかめっきモールが黒く塗られています。
ほかの問題は、エンジンのかかりが悪いのと、クラッチが張り付きぎみです。
まあ、これは2年ほど動かしてなかったのでしょうがないですが
そんなものはどうにでもなります。
まずは詳しく状態を見てみることにします。
セミトラがついています。しかし、配線が結構雑でできれば
元に戻したいところです。
配線関係が、全体的に雑にいじられています。
元の状態がわからないので、後で悩みそうだ・・・
燃焼式ヒーターがついていますが、ファンが回らず。
配線もめちゃくちゃです。
ここもノーマルの状態を知らないため、頭が痛いです。
オイルクーラーがついています
最初期型のエンジンはなんと有鉛使用
リヤガラス(アクリル製)にも、有鉛ステッカーが貼られています。
しかし、このエンジンはエアクリーナー形状から
後期型の物のようです。
オイルパン シリアルナンバー部です。
シリアルナンバー横にエンジンマウント取り付け部があるものは
ミニエース用エンジンです。(たしか)
これはラッキー フルフロータイプで無鉛仕様になります。(おそらく)
前オーナーから有鉛添加剤を入れていたことを聞いていたので
めんどくさい手間が省けました。
ちゃんとカムも交換してくれているといいんですが。
ホイールです。
あまり意識していなかったんですが、エンケイ製
そして、このマークを信じるならば
マグネシウム製です。
ちょっとうれしいですが、古いマグホイールは腐食しているのが
ほとんどですので、ちょっと怖いです。
走っている最中にばらばらにならないだろうか?
あとは、細かい予備パーツと
書類なしパブリカがついてきました。
結構きれいでしたし、部品取りはパブリカバンが
あるので、これはヤフオクで売ってしまいました。
5万円でした。
こんな状態で80万で購入。
ちゃんとした状態のものが120万前後
ショップでは200以上ですが、どうなることやら・・・
さて、初めてのレストアに入ります。
やることは普段の仕事の延長みたいなもので
作業場所も道具も困りません。
ここらへんは大変にありがたいことですが、唯一の悩みは
保管場所の問題です。
長期の作業になることが予想され、その間工場に入れておく
わけにもいかず、外に出しておくと雨ざらしで
この年式の車を雨に当てると、まじめに土に返ります。
そこで、車庫を買っちゃいました。
普通のトラックではなく、コンテナを運んでいるところです。
このコンテナだけを買いました。
ここまで持ってきてもらって、設置費用込みで12万円。
これでもかなり安くなっています。
そのまま地面に置いただけです。
基礎などは必要ないでしょう。
横幅はトラックサイズなのでそれほど大きくないですが
長さはかなりあります。
スロープはもともと持ってました。
こんな感じで入ります。余裕がありそうですが
ドアを開けることを考えると、車庫としてはヨタハチが限界サイズだと思います。
ドアをとってしまえば、この中ですべての作業をすることもできるでしょう。
ちなみに、ヨタハチとZERO1が一緒に入ります。
ドアのないZEROなら乗り降りの心配をしなくてすむので
ちゃんと実用的な車庫になります。
ただ、長期保管をしておくとメッキパーツが湿気で曇るということを
教えてもらいました。
まあ、そんな完璧な車を入れる予定もないですので、無視しましょう。
換気扇をつければいいそうです。
つづく
次回予定 作業計画を作ろう。