2005/06/10

レストアレポート・・・なんてやってる場合じゃない号

独立準備中に趣味で車弄る方がひくでしょ?

 


塗装ブース編

 

金額が30万〜1000万などと、ふざけたほど値段の差のある

塗装ブースですが、これにはわけがあります。

一番安い30〜50万円ぐらいのブースはビニールブースと呼ばれ、

でかいビニール車庫のようなものに、排気ファンがついているものがそれです。

これより高級になると、開放型ブースと呼ばれる

ビニールのカーテンで周囲を囲み、吸気と排気の二つのファンで

ブース内を加圧するような構造(プッシュプル)になってきます。

(隙間からゴミを吸わないようにするため)

フィルターも吸気と排気両方についています。

このあたりが200〜400万ほどで

今一番売れ線になっているようです。

これより上になると、全体を箱で覆うような立派なものになり

乾燥機と照明がつくようになります。これが400〜500ほど。

さらに高級になると、上から風を送って下に風を抜く、

いわゆるプッシュプル ダウンドラフトタイプになります。

(フィルターも3種類になる)

床に穴を掘る必要が出てきて、設置が大変になり

600万〜といったところになります。

ここから上は、追加設備や特注などが入るだけで

基本構造は一緒になります。

 

もう、それはそれは、悩みに悩みました。

いや、本当は悩む必要はないんです。

うちの塗装の内容を考えると、300万ぐらいのブースが妥当であり

今まではビニールブースだったことを考えると、十分な性能向上を見込めます。

しかし・・・

なにか心のよりどころがほしかったとでも言いましょうか。

結局ダウンドラフトタイプを注文するという暴挙に出るのでした。

これの設置がさらに大変。

基本的な設置費用は本体価格に入っていますが、地面に穴を掘る必要があり

空気の排気ダクトと熱気の排気ダクト2本の設置工事も別になります。

穴は単純なものではないので(車の重みに耐えるように鉄骨も組まなきゃだめ)

業者に任せることになりますが、ダクトぐらいは自分でやりたいです。

業者見積り80万のダクト工事は、それはそれは大変でした。

屋根の上の写真

見た目より、はるかにでかいです。

3パーツで作りましたが(ダクト製作でレポートが1つかけるぐらい手間がかかってます)

一人で持てるような重さではないものを

工場の屋根に上げる必要があります。

4人がかりで持ち上げましたが、死を覚悟するような大変さでした。

さらに大変だったのが、「雨仕舞」と呼ばれる雨漏りを止める処置です。

当然屋根に大きな穴をあけたわけですから、そのままでは

雨が完全に入ってきます。

雨を完全に止めたとしても、工場の屋根は波板で前から後ろに

勾配がつけてあり、途中で雨の通り道を塞ぐ格好になる煙突の

周りに雨がたまります。

たまった雨でも漏れないようにするのは不可能で、

(シーラー20本を使っても無理でした。)

その雨を逃がす工夫が必要です。

プロの場合は雨のたまる部分の屋根全体を、別の屋根で覆うような形にしますが

素人にはそんな大胆な工事が出来ないので、小細工で逃げます。

ダクト部分屋根裏

たまった雨をホースで逃がしています。

単純な格好に見えますが、材料を探して実際に機能するようにするために

2週間ほどかかった涙の対策です。


その他、営業開始まで

 

実は細かいところまで考える性格なので、いろいろそろえた道具は

当初の中古予定価格どおりに買うことが出来、トラブルもなく

順調に集めることが出来ました。

しかし、以外だったのがホームセンターでそろえた小物たち。

ネジ クギ タナ 接着剤 その他もろもろ

想定していた金額を大きく越え、ホームセンターで購入したものだけで

20万ほどにもなりました。

営業開始1週間前は、毎日ホームセンターに通うほど、

実際に仕事を始めようとすると本当にたくさんの小物が必要になります。

 

引越しにもかなり時間がかかりました。

大物は1日で運んだので、あとは細かいものだけだとゆっくり

考えていましたが、実際に移動してみるととても大変でした。

当初の予定では3日ぐらいだったのが、1週間たっても終わらずに

結局全て片付けることが出来たのが半月後になります。

旧工場と新工場を1日に何度も往復するという

大変な作業になりました。

一番大変だったのが旋盤の移動。

台車は以前作ったので、積載車も使えば

旧工場から、新工場までは簡単に移動することが出来ました。

しかし、新工場から希望の位置まではものすごい苦労することに。

距離にして2メートルなんですが、旋盤は1トンぐらいありそうな

鉄の塊です。4人で力を込めてもまったく動きません。

希望の場所は屋根が低く、フォークリフトも入らず、台車から

下ろすこともできないという最悪な状態に。

そこで、屋根のない場所でチェーンブロックで引っ張り上げ

耐加重100キロぐらいの台車2台で移動という荒業に。

所定の位置まで移動したらジャッキを使って慎重に下ろし、

旋盤の移動だけで1日かかりました。

タイヤがついているので簡単に入ったコンプレッサー(右)と

捨ててしまいたくなるほど苦労した旋盤(左)。

真ん中は邪魔ばかりしていた従業員。

エアーの配管は、全てホースを使用しました。

配管にする元気はありませんでした。

こんなものまで移動

ヨタハチの車庫として買ったものですが、エアロパーツ保管に無くてはならなく

なったもの。さすがにこれは業者に頼みました。

 

こんなものも自分で作っています。

すべて廃品利用で型紙も自分で作りましたが

思いのほかうまく作れた自信作。

取り付けてしまえば、だれが見てもプロの仕事です。

 

そんな調子で予定外の作業だらけになってしまい、さらに

塗装ブースの搬入が遅れたこともあいまって、

ゴールデンウイーク明けぐらいのオープン予定が

結局6月1日になってしまいました。

いやはや、1ヶ月とはいえ無職というのは

はらはらするねぇ。


オープン後に苦労したこと

 

オープンを1ヶ月遅らせたとはいえ、仕事以外に

やらなければいけないことは途方も無くありました。

事務所の写真。

ここまで形になるのに、1ヵ月半かかっています。

ウッディーで気に入っていますが、ほとんど廃品利用の品です

新品は椅子ぐらいです。

 

道路と敷地の境に薄いブロックで仕切りをつけました。

これが無いと、洗車等の水が道路の真中までいってしまうためです。

コンクリートのようなもので接着しましたが、やはり強度不足。

1日で1割程度が剥がれる脆さです。

そこで・・・

FRPで固定(^^;)

恐ろしく頑丈になり、多分剥がせません。

移転と同時に塗料も変えました。

同じ1液型の塗料ですが、最も新しい関西ペイント ハイブリットというものです。

塗料はメーカーごとに癖があり、これに慣れるのにも苦労しました。

 

他にも、各種防音処理や棚の設置、パソコンから

事務手続きまで・・・

何とか落ち着いたのは、オープンから1ヶ月ぐらいたった後でした。

 

記念にHADATSUKI BODYのピサの斜塔「猫タワー」設置

高かったのにひどい設計で、自力で上まで上がれないようです

 

環境が変わって目つきが悪くなった従業員たち

 

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