2006/04/04
ジャイロキャノピーを直す
それは突然の出来事でした。
いや、前から兆候はありました。
最高速度が45キロでなかったり、エンジンを止めてすぐに
ものすごい焦げ臭かったり・・・
引越し準備で 豊田 岡崎 間(片道40分)を通勤で
使ってみたり、無理な使い方をしていたことがりました。
そして引越し最終日、キャノピーを新天地移動のために一路岡崎に
むかう途中で事件はおきました。
出発して、キャノピーで出た5分後のことでした。
快調に走っている(最高速40キロ)ところ、突然のパワーダウン!
瞬間にエンジンはエンスト、ゆるいブレーキをかけたようにゆっくり止まり
セル キックも回らない状態になりました。
私だって素人ではありません。どう考えたってエンジンロック 焼きつきです。
応急処置で動けるようになるとは思えないので、助けを呼びましたが
積車が置いてあるところに近い豊田で壊れたこと、引越し最終日に壊れたことなど。
キャノピーの愛に守られた出来事でした。
積車で岡崎工場ドック(ヨタハチの隣)入り。新入りに犬も興奮気味
ちなみにシルビアと一緒につんできましたが、ブレーキでバイクが
倒れてシルビアテールランプ左右破損・・・
ボディーだったらいくらでも直せるのに・・・
早速修理に入ります。
バイクが無いと、雨の日でも自転車という苦学生のような生活です。
というか、晴れは自転車 雨はバイクの時点で間違ってはいるともいますが。
予想した原因はピストンのロック もしくは穴があいて圧縮が
まったくなくなった状態。
とりあえずピストンを見てみます。
バイクのエンジンを開けるのははじめてだったりしますが、何とかなるでしょう。
ピストン
中心に黒い点が見えるのわかるでしょうか?
はずしたところ。
やはり穴っぽい そりゃエンジンかからんよ。
しかし溶けたにしてはきれい過ぎる穴だよなぁ・・・
ピストン裏から。
あれ?穴があいてない?
ま、まさか、元からこういう形なの?
なぜよ?ホンダ
シリンダヘッド
ピストンがとけるようなら、ヘッドも何らかの損傷があり
プラグが落ちたりしますが、何も異常なし
ちょっとカーボンがたまっている程度です。
シリンダー
こちらも異常なし。明らかな吹き抜けも確認できず。
あきらかにおかしいヘッドガスケット
ねじ穴は延びちゃってるし、そもそも真円じゃないです。
なにこれ?自作っぽい雰囲気をかもし出してますが・・・
しかししかし、ガスケットが変だからといって致命的な故障はありません。
仕方なく駆動系もばらしていくことに。
これがバイクで助かったよ。車だったらえらいことだ。
カバーをはずしてすぐに致命的な故障発見
遠心クラッチ?のでっかいネジが緩んでます。
おかげでギヤが飛び出し、キックともスターターともかみ合わなくなってます。
なんて紛らわしい・・・
インパクトで思いっきり締めてやり、問題解決
新たな問題はばらしてしまったエンジンです。
仕方ないので ベースパッキン ヘッドガスケット ピストン ピストンリングを交換
全部で4000円ぐらいです。
せっかくですから新品にして組んでみましょう。
ピストン シリンダヘッドの鏡面はデフォで。
手やすりで微妙な面研もやってみました。
ちなみに、微妙な穴っぽいものは新品にもあいておりました。
左 新品 右 怪しい中古
やっぱり違います。そもそも大きさ違うじゃん
こいつは何もんなんでしょう?
まあがんばってエンジンを組んでいきます。
初めてで整備書も無しですが、バイクってそんなもんでしょ?
などといってるから・・・
ピストンリングを折る。
注文すると上下セットでピストンと同じぐらいの値段です。
なおかつ届くまでの間雨の中を通勤する羽目になります。
「ピストンリングは何のために2本ついてるんだよ!」
ということで、中古を再利用
事件は現場でおこってますからね。
そして無事完成。
たっぷり慣らしのために・・・30分ほどアイドリング
その後、全開です
鏡面加工のプラシーボ効果により、夢の50キロが出せました。
長い直線があればもっと出るかもしれません。
適当に直しても何とかなるものです。
しかしそれだけでは面白くないので小加工
帯鉄がほしかったけど、手持ちが無かったのでアングルを長手方向に切断
材料買ってくる手間が惜しいです。
そしてこんなアングルを製作。
何かといいますと・・・
ヘッドライト装着
ヘッドライトはバイク用で、昔もらったものです。
これで絶望的に暗いヘッドライトも何とかなるでしょう。
誰もやってないしね。