2006/04/04

レストアレポート 4月号

 

まったくやっておりません。

引越し最中に壊れたバイクを直しておりました。

バイクもUPしてありますのでそちらを見ていただくとして

休刊ではもったいないので前回溶接機の話でも。

 

まずは基本の話ですが、通称MIG溶接機

半自動溶接機とも言いますが、正確に言うと

半自動溶接機の中の一つの機能がMIG溶接です

軟鋼ワイヤーにアルゴンガスを使うと「鉄MIG」

ステンレスにすると「ステンMIG」

ガスに炭酸ガスを混ぜる場合もあります。

これをアルミワイヤー アルゴンガスの溶接が「MAG」溶接

炭酸ガスに軟鋼ワイヤー(ステンも可)が「炭酸溶接」です。

ノンガスワイヤーを使ったものは「半自動アーク溶接」か?

しかし地方や工場ごとに呼び方が違うため、混乱しないように気をつけましょう。

今うちで使っている溶接機は、すべての溶接ができます。

 

そしてこれが新型の溶接機

じつは実物を見てきました。

前回とチラシが微妙に違うところに注目。

 

大雑把に言ってこの特徴ですが、

極端に電流を下げられる

専用ワイヤー(低温ワイヤー)とセットで使うとすげえ

炭酸溶接はできない

 

こんな感じです。

そしてこれが専用ワイヤー 残念ながら鉄専用

専用というか、ワイヤーは他の機種でも使えるそうです。

このワイヤーに特化した溶接機・・・といった表現が正しいかも。

 

このワイヤーを使っていろいろ溶接してみました。

0.8mm鉄板に単純にビートを引いてみました。ガスはアルゴン

上がパルス溶接 下がノーマルです。

スイッチひとつで切り替えられます。

何の説明も無しでいきなりこれだけきれいなビートが引けます。

 

隅肉溶接だっけ?

右側がパルス 左がノーマル

さっきと同じですが、溶接電流5Aです。

5Aですよ?5Aなんです。極端に低いです。

裏に溶け込まない(しっかりくっついてはいます)ために、穴を開ける心配無しです

 

0.8mm鉄板に片側穴を開けて、スポット溶接してみました。

穴は8mm 一般的な鈑金作業では、最も多いシュチエーションではないでしょうか?

炭酸だと8mmの穴を埋めるには何回も溶接して削らないと、きれいに

いかないんですが、低温ワイヤー 低電流のおかげでひとつ2秒でこれだけ

きれいに穴を埋めることができます。

 

アルミ溶接でも、0.8mm板の重ね合わせ溶接が

溶接初めての人でもできたり

(通常は不可能 絶対に穴があく)

なかなかに高性能な溶接機となっております。

 

総論

ものすごい使いやすい溶接機ではあるが、魔法の溶接機ではない。

でもほしい

 

 

 

この溶接機を見てきたのが部品商主催の工具展だったんですが

他にもいろいろ見てきました。

 

グラスプ

http://www.technical-alloy.jp/

よく使ってるPPに接着できる接着剤です。

極端に乾燥が早く、専用ガン ノズルが無ければ使用不可でしたが

遅い硬化タイプが出ました。

もちろんお勧めはできないですが、これだったらガン ノズル無しで

通常のパテのように使用できます。(確認済み)

あとちょっと想像も含まれますが、接着可能なプラスチック一覧

アルミや鉄にもつきますが、専用品よりは強度は劣るようです。

SMC・・・シートモールディングコンパウンド

FRP・・・繊維強化プラスチック

GRP・・・ガラス繊維強化プラスチック

PUR・・・反応性ポリウレタン

PU・・・ポリウレタン

PBT・・・ポリブチレンテレフタレート

RIM・・・反応射出整形ウレタン ポリユリア

TPU・・・熱可塑性ポリウレタン

PRIM・・・ガラス繊維強化反応射出ウレタン

PPO・・・ポリフェミニンオキシド

PA・・・ポリアミド ナイロン

PC・・・ポリカーボネイド

SAN・・・アクリロニトリルスチレン共重合体

UP・・・不飽和ポリエステル

ABS・・・アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合体

PP・・・憎きポリプロピレン

PE・・・ポリエチレン

TPO・・・サーモポリオフィレン 時と場所、場合にあった方法

EPDM・・・エチレンプロピレンジエン三元共重合体

 

材質を調べるのは残念ながら不可能。

ただし、純正品ならどこかに小さく書いてあります。

 

ああ。。。ヨタが待ってる・・・

 

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