2008/06/03

レストアレポート 6月号

 

バンプラ キャノピ マウス 色合わせまとめ ゴールデン
ウィーク

 

5月号でお伝えしたように、

従業員にすら伝えられずにいきなり倒産することにより、

倒産後に総合カタログとセールのチラシが届くというミラクルをやってのけた

われらがエイシン ESパワー

大量の無駄な在庫は、破産管財人にわたり、

そこからおなじネット通販大手、MonotaRo に託されました。

そして現在、愛すべき工具たちはこんなことになっています。

廃棄された電気製品たちに合掌・・・あのチープさがよかったのに・・・

現在MonotaRoでは、ESパワー モリブデングリスが1円で投売りされております。

 

ロウつけ

豊田という土地柄もあり、日々のHP更新の努力の甲斐もあり

こんなものが送られてきました

新型のアルミ用ロウ剤です。

誰でも知っている超有名企業から、販売前の試作品のテストをして欲しいと頼まれました。

(そのため、商品名にモザイクを入れています)

水で希釈して粘度を調整できるとのことで、一応蒸留水のバッテリー補充液で

希釈して使ってみました。

ロウ自体は粉状で、フラックスも含まれています。

 

アルミ棒の上にアルミ板を乗せて、希釈したロウを筆で塗ります。

そしてバーナーで加熱。

たったこれだけです。

温度の具合がわかりにくいですが、何も難しいことはないです。

 

本当にたったこれだけで、プライヤーではさんで力を加えても

びくともしません。

逆にアルミが曲がります。

こいつはすごい

いままでアルミに対してロウ付けが成功したことない私から

すれば、とんでもなく使いやすいです。

 

これなら鉄にだってつくんじゃないかとテスト

 

くっつきはするけど、やっぱり弱すぎる。

 

さらに、アルミ板に穴をあけて、ロウで塞いでみます。

矢印部分

ちゃんと埋まります。

ただ、加熱時に発泡するためにキレイには埋まりません。

薄板やガソリンタンク、ラジエターなどの穴埋めは難しいかなと思います。

 

これだけ手軽にロウ付けができるのであれば、この商品かなり

いけるのではないかと思います。

わたしが知る限りでは、粉状のロウなんて聞いたことなかったですし。

ただ、銀ロウなどと違って磨いて艶を出すといった使い方ができません。

どちらかというと接着剤に近く、それなら接着剤使っておけばいいんじゃないかという

場合も多くあるのではないかと思います。

それでもこの作業性と接着強度はかなりのものなので、発売されるのが楽しみです。

値段もこわそうですが・・・

また、ラジエターなどの組み立てラインにつかえるとか完全に業務向けの

製品説明書も同封されていたために、一般人でも買えるようになるのかはわかりません。

 

 

5月といえばゴールデンウイーク

いくらウチが忙しいといっても、長期休みはちゃんと取るタイプなので

仕事をずらして伸ばしてちゃんと普通に取りました。

予定も、お葬式 結婚式 買出し(奥さんの) 仕事の片付け と、

大変有意義に時間を失いました。

唯一自由になった1日は、32キロしか出なくなったジャイロキャノピーの

整備に当て、35キロまで復活し、久々に速度警告等を見ることが

できました。

 

 

 

 

レストア

もちろんバリバリです

 

 

 

 

 

 

 

またもやヨタじゃないけどね!(バンデン プラ プリンセス)

西武警察Zで有名な「たっくん」はオールドタイマーで連載を始めるというのに

こんなことでは世間においていかれてしまいそうです。

 

このバンプラ作業中に見つけたワイヤーブラシ

かなり高い(1500〜3000円ぐらい)ですが

普通のワイヤーブラシに比べると倍ぐらい作業効率が違います。

硬い塗膜でもがりがり削れるので、大変作業が早いです。

ワイヤーが飛びにくいので、高速回転も耐えてくれます。

 

バンプラ

こんな形で、サッシの奥が錆びてそうな雰囲気

部品は、壊したら調達できない気がします。

 

それでも過去に一度補修を受けているようで、全体的な程度は

それほど悪くありません。

ただし!フロア以外は!

見た感じそうでもなさそうですが・・・

水が抜けにくい構造+過去に溶接による補修を受けていることにより

内側が尋常じゃなく錆びています。

ワイヤーブラシなど、錆びをはがす工具を一切使わず

エアブローだけでここまで床にさびが落ちてきます。

まさに地獄絵図

さびを落とす作業により、この倍ぐらいゴミが出ました。

ここまでになると、補修はフロア張替えしか方法がありません。

MINIと部品を共通しているため、たぶんフロアも部品として

あると思います。

しかし予算のこと、なによりフロア張替えだけで終わることなど

ありえないということはどこかのヨタハチが証明しています。

そのため、今回は補修にFRPを使用しました。

作業後。

錆びた部分は大胆に切り取り、できるだけさびを落とします。

その状態で一度さび止めを塗布。

穴の空いた部分に鉄板を「溶接を使わずに」タッピングビスで固定

そしてガラスクロスを最初の1プライ目はさび止め剤で貼り付けます。

オールドタイマーではエポキシ樹脂でって書いてありましたが、さび止めの

要である鉄板とじかに触れる最初は、やはり錆びに対して一番強い樹脂の

ほうがいいのではないかと思います。

2〜3プライ目は通常のポリ樹脂を使用。ポリ樹脂を鉄板に

直接塗ると当然錆びますが、1プライ目さび止めなので、

相性さえ問題なければ2プライ目以降はなんでも問題ないです。

 

以上の作業により、張替えと大差ない強度が

かなり手軽にできます。見た目が悪いのが難点なので

万人にお勧めできる作業内容ではないですので注意

 

 

どの車も錆びてくるロッカーパネル。

いくらなんでもこのあたりをFRPで作るのはプロではないと思うので

がんばって鉄で製作

慎重にはがした使えない部分

2〜3度修理されています。

こう見えて結構複雑な形状なので、3ピースに分けて製作

取り付けでこんな感じに

 

当然反対側も。

 

リヤフェンダー下側

錆びを切り取ると、パテとシーラーとゴミの塊が。

こちらも製作

こんな部分も2ピースで製作

まだまだ1枚で作る技術はないです。

当然反対側もまったく同じように製作。

 

幸い外側の大きな補修はこれぐらいなので、思ったほど時間はかからなさそうです。

来月にはヨタに手は届くのだろうか・・・

 

 

 

 

 

 

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