2011/12/05
レストアレポート 12月号
HPはさっぱりですね。
結構忙しく、自由時間がほとんど無くなっちゃってます。
最近残業をやめまして、朝早く仕事を
始めることにしました。
とてもいいかんじです。寒いけど。
鉈
ニコニコに上げたやつですが、金属の熱処理を
わかりやすく説明していると自画自賛です。
スマホ
愛用のストリークが壊れました。
もともと液晶が弱いと評判でしたが、まさかあの程度で壊れるとは
思いませんでした。
いまさら普通に機種変や購入も馬鹿らしいので
まさかの3回線目契約
とりあえずの機種としてIS05なんですが、意外にいい機種でした。
イベント
今更感が漂いますが、11月23日
クルマ未来博というイベントに行ってきました。
ぶっちゃけ会場が広すぎて、とてもこじんまりした展示に見えますが
結構な台数が集まってます。
未来博という名前ですが、集まってるのはすべて電気自動車やバイクです
市販車改造電気自動車自体ははるか昔からありますが
なぜ今になって注目されるようになったんでしょうかね?
バッテリーの関係で普段使うのはどうやっても厳しいのは
昔から今も変わらず。
バッテリーの技術革新を求むって結論になるのも昔から変わらず。
コストの関係で普通の車用バッテリーを使うことが多いので、劇的な進化は
ずっと無いですしねぇ・・・
それでも、条件を絞れば使えそうなクルマも。
やたらと完成度の高い車両ですが、輸入車なんでしょうか?
国産でこのクオリティだとしたら、すごい値段になっちゃいそうですが・・・
今も昔も、電気で走るのは小型なのが主流ですね。
こちらはインホイールモーターの普及でかなり進化しました。
製作する上でもっとも工作精度を要求される動力伝達部分を
ほとんどキャンセルできるインホイールモーターのお陰で、劇的に構造が
簡素化されてます。
構成部品はこれだけですからね。
(なんでサイズ違いのバッテリーが載ってるんですかね?)
これをつけて、電気を流せば走るんですから、簡単になったもんです。
自転車よりも構造が簡単になってます。
こんなデザインのバイクも。
動力系を残して、従来のエンジン部分を交換するタイプになると・・・
変速ができるっていうメリットがあるものの、やはり構成部品とコストのデメリットが
デカイですね。
バッテリー位置も高くなっちゃいますし。
でも、デザインは好きです。
こんな感じの展示がかなりたくさんあります。
構成部品はどれも一緒になってしまうので、あとは
デザインの違いぐらいしか、個性を出せないのがなんとも・・・
バッテリー モーター コントローラーの開発は、大手メーカーしか
できないですからね。
しかししかし、これらの展示は自分にとってはおまけでした。
祝日開催ではありましたが、普通に仕事だったのに
午後から無理やり休んで展示を見に行った理由はこちら。
うちのHPのこんなところまで見る人だったら、たいていは知っているでしょう。
以前はボトムズの実物大を作られていた方の新作
「クラタス」 です。
その重量(動力なしで約4t)なので、このトレーラーの上で組み立てて
ここまで持ってきたそうです。
人が乗れて、実際に戦える(予定)の、本気のロボットです。
詳しくはHP参照ですが、個人で作っています。
ボトムズ完成前からHPを見ていましたが、いままで作っていた作品は
どれも実物を見る機会がありませんでした。
せっかく近くまで来てくれたので、無理して見てきました。
さらに・・・
幸運なことに、作者さんとお話も出来ました。
左から、
動作部分のプログラマー 作者 私
いやー 行ってよかった。
この腕を動かして、このイベントのオープニングで祝砲(クラッカー)を撃ったそうです。
油圧で各部を動かしていますが、細かい制御が必要なので
位置センサーを駆使しての素晴らしい制御です。
操縦桿に、重さのフィードバックもくるそうです。
すげぇ
外装はサフェ仕上げ
雰囲気出てますね。
各部はまだ製作途中なので、仕上げが荒いんですが
それがいい感じです。
ぜひともこのままにしておくべきではないかと。
細かい部品、一つ一つ見ても、非常に凝った作りです。
さすがに全ての鉄板の厚さが半端ないです。
材料費だけでも結構なものでしょうに・・・
腰回り
このあたりの構造はどうやって思いついたんでしょうかね・・・
量産予定なんだそうです。一億円ですって。
売れなきゃ無理ですが、ぜひとも実現して欲しいですね。
「クルマ未来博」と言いながら、ディーゼルエンジンを動力に(当日は電気)
油圧で駆動するロボットが、一番の注目を集めてしまう様は
大変シュールでありましたが、それが真理なんでしょうね。
このあとあいにくの天気となり、展示車両は頑張って撤収
ロボットはブルーシートに包まれることになります。
この展示とは別に、技術的な展示目的の場所もありまして
そこでも色々なものを見ることが出来ました。
感心したのがこの電動トライク
車椅子ごと乗り込むものですが・・・
そのまま、なんの補助も無しに、非常に簡単に乗り込めます。
エンジンではできない、電動のメリットを最大限に生かした
すばらしいアイデアでした。
このクルマはすでに市販されていて、結構な値段はするものの
今まで見た中では一番完成度が高かったです。
作ってる方のお話も聞けましたが、かっこいいものが作りたいと。
なので、サスが別タンクのタイプになってます。
全く意味無いです。かっこいいです。
あとはコストだけなんですが、これ以上はきびしいでしょうね・・・
株式会社YDSという所が作っています。
パイプの一部を切って作ったオブジェ
世の中にはすごい技術があるものです。
個人的に気になったバイク
エンジンのメーカープレートを消したり、シフトレバー?がとんでもないことになっていたりしていますが
エンジンとのハイブリットの電動です。
技術的なことよりも、このリヤセクションの機能美は素晴らしいです。
この部分だけ欲しいです。
フロント側は、それぞれが自由に作れるキットとかあればいいのに。
フロント側はこんな感じ
全体的に、カウル無しのフレームむき出しのほうが
かっこ良く感じます。
このページの上の方にも同じメーカーが作ったバイクを載せていますが
池戸溶接製作所という会社が作っています。
でもネットで調べてもあまりでてこないんですよね
各社のブースが沢山並んでいるような場所で、いろいろなクルマが見れました。
それぞれが、普段は専門的な加工などを本職とする企業なので
それぞれの得意分野でフレームを創り上げています。
それがわかりやすいのが足回りで、見ているだけで楽しいです。
鉄板を使った足回り。
非常に複雑な形状をしています。
パイプですが、6角形の曲げパイプを使った足回り
ボディー全体も6角曲げパイプでできています。
作ったのは試作板金やさん。すごい技術です。
ボックス状に組んだ足回り。
凝った作りが多いです。
頑丈そうだけど、普通な足回り・・・と思いきや、
すべてアルミです。
アルミ加工の会社が作った車で、とりあえずアルミを削って曲げて
全部作ってみました的な、製造メーカーにしかできない贅沢品です。
ホイールがアルミ削り出しとか、どうなっちゃってるんでしょうか。
この車はちゃんと売り物で、そのお値段630万円
まあ、ボディーカウルのマスターをそのまま削り出しちゃうような
工作機械を使って作ってることを考えると、妥当な値段ではありますが。
EVクラブ製作のデモカー
EVとは関係ないところにすごい機能がありました。
このハンドル、真ん中で2つにわかれまして・・・
この状態から、
こんな状態にすることができます。
後輪は左右独立して動かすことができるため、この状態で
その場旋回ができます。
モーターのメリットを使った、すごいアイデアでした。
やっぱりこういう所で勝負していかないと、他のメーカーとは
差別化できないでしょうね。大変だなぁ。
今回のイベントに参加してみて、自分も作ってみたいと思いました。
エンジンよりもよっぽど素人向です。
設計の自由度も高いですし。
ただ、1からバッテリー〜モーターまで揃えようとすると
市販の電動バイクが買えてしまいそうな金額になってしまうのが困りモノ。
このあたりが何とかなれば、いろんなところで素人製作バイクが
出てくるのではないかと思います。
新しいジャンルとして、これから流行るんじゃないかと思います。