2008/08/21
値段を掲載しているものがありますが、部品代 補修 追加塗装 代車代などが
含まれています。同じような作業をした場合でも、金額が変わってくることが
ありますので注意してください。
クラウンの全塗装です。
車両の状態もよく、塗装もほぼ同色な為
上下を2トーンに塗り分ける以外は大きな補修はないですが
この前後フェンダーを
オーバーフェンダーにします。
FRP製のかぶせるタイプではなく、鉄板を溶接しての作業になります。
この車で難しいのは、下半分がPPのパネルが付いていて
加工できる部分が限られること。
リヤのロッカーパネルの細い部分の処理がとっても難しいことなどがあり
どういった形状にしようか大変悩みました。
まずはフロントから。
形状は純正を大きくしたような形で、バンパーとPPのパネル部分は
無加工でいけるようにします。
色々考えた結果、純正の耳を残すことにします。
フェンダーに切れ目を入れて、耳部分だけを板金して
希望のラインにしていきます。
そして、ホイール中心からコンパスでフェンダーにラインを書いて
フェンダーを大胆にカット
ホイール中心から計るのは、左右をそろえるためです。
この部分に鉄板を張るために
正確に型紙を起こすために、マスキングテープを使用。
鉄板を切り出して、切り継ぎで溶接します。
仮付け
この状態でホイールと合わせて最終確認。
履くホイールのオフセットが半端ではないので、思いっきり
オーバーフェンダーになってます。
全周溶接 どうしても点つけ溶接が好きになれません。
多分それでも強度的には問題ないとは思うんですが・・・
あとはパテでの整形になります。
最初に作業した左側は綺麗に行きますが、反対側は
各部形状を左に合わせて作っていくことになるので、とても苦労します。
リヤ
加工範囲がすくなすぎるこの部分を、どうオーバーフェンダーに
すればいいのやら・・・
当初フロントと同じように切り取って作業する予定でしたが、錆びやインナーの
処理を考えると、上から貼り付けたほうがいいのではないか・・・ということで
加工方法を変えました。
とりあえず、希望のホイールが履けるように、クォーターパネルの形状を変えます。
思いっきりたたき出すことで、希望の位置まできたので
この面を基準に形を作っていきます。
耳とオーバーフェンダーな部分を製作、そして溶接。
切り取りと正確な鉄板の切り出しがないため、作業内容さえ考えてしまえば
フロントより作業が楽です。
ひたすら溶接ビードを削ります。4箇所でサンダーの歯1枚使用
パテ プラサフで完成
フロントバンパー サイドステップをエアロパーツに交換して
全塗装をして完成。
依頼は純正っぽくとのことでしたが、どうでしょうか?
フロントホイールはまだ純正をつけているため、フェンダーのはるか奥に
タイヤが見えます。
リヤもさらにスペーサーを入れる予定とのことです。
現物合わせで作ったため、どれぐらいワイドになってるかわからないんですが
フロントはすごいことになってそうです。
全部で376000円でした