2004/11/15

いろんなもの14

 

エアロパーツの山となっております。

よくこれだけ塗装したもんだ。

梱包だけでえらい手間です。


センティア フロントバンパー 大加工

FRPのエアロバンパーです。

オーナーが無理難題をぶつけてきました。

1. 5ミリのメッキモールを埋めている細いラインの幅を

7ミリにして、端を裏側に折り込んで純正風に仕上げてほしい

2.あご(下側の出っ張り)を2センチぐらい小さくしてほしい

3.ナンバー取り付け部分をスムージングして、モール取り付け溝を

繋げて、ナンバー取り付けを下側に、出っ張って取り付けたい

フォグランプ取り付けを、違うものに合わせた形にして、

グリル部分の端の形状を変更してほしい。

 

以上です。

全部やると大変な手間がかかる上、デザインを変更する作業は

オーナーと私で思っているものが違う場合がありますので、

よく話し合った上、以下の約束をしました。

 

値段は約10万円 それ以上は取らないし、時間6000円以上は

取らないが、事前に詳しい見積もりは無理

言われた部分は全てやるが、細かい部分の仕上げ方法は任せてほしい。

出来上がったデザインに、クレームは無し。

時間も急がない

 

そんなわけで、ここまでの大加工は初めてになりますが

こういった作業は大好きなので、引き受けることにしました。

 

加工方法は散々迷った末に、発泡ウレタン中心で

いくことにしました。

 

フォグランプ取り付け部分とあごの部分の裏側を

発泡ウレタンで埋めていきます。

すでに、邪魔になるであろう部分については切り取っています。

こんな感じで発泡

マスキングを取り外してみると・・・

こんな感じになります。

これを大雑把に削ると・・・

このようになります。

とにかく削りまくっていますので、回りは粉で大変なことになっています。

発泡ウレタンに直接パテをつけるのは、密着が不安なので

ウレタン全体をFRPで包みます。

スムージング部分はFRPの板を貼り付けてから

こちらも表面をFRPで覆います。

溝の拡大部分は、裏側を補強しています。

こんな感じ。

で、まだ全然足りない部分もあるので、FRP樹脂に

タルクを混ぜたものを、パテとして貼り付けます。

最初からパテを使うと、重すぎてしまうし材料費がかかりすぎます。

(カメラが故障していたので旧カメラでの撮影)

板金パテを盛って、簡単に削った後に、フォグランプの取り付け部分を

作りました。

何とか形は見えてきましたね。

発泡ウレタンにFRPを貼って、形を作って、タッピングビスで

取り付けできるようにしています。

あとは、モールの溝を掘り、ひたすら表面をきれいにしていきます。

結局5回ほど、盛っては削りの繰り返し。

なんとかプラサフが吹ける状態までにもっていきました。

白いので見えにくいですが、1回目のプラサフ後です。

プラサフを塗ると、きれいに出来ていない部分がよくわかるので

また削っていきます。

足りない部分にはもう一度パテ。

それで、ある程度形が出来たらまたプラサフです。

プラサフ塗装後、巣穴部分にグレージングパテを塗っています。

さらにひたすら削っていきます。

何とかプラサフ3回目で、ある程度納得できる形になりました。

さらにさらに、丁寧に研いでいってシルバーを塗装。

 

せっかくなので完成写真大きくしています。

実車に取り付けた写真は一番下です。

結局料金は10万円

高いと思いますが、たぶん赤字です。

全塗装のほうがよっぽど楽だってぐらい時間がかかってます。


シルビア

仮あわせの状態です。しかし・・・

明らかに飛び出てます。

しかし、もともとこういったデザインなのか、非常に悩むところです。

結局販売元に聞いてみたり、送り返してみたりしましたが

当たる部分を削って合わせてくれと言うことになりました。

こんなこともあるんだ・・・という例です。


バイクのタンク

タンクはシールが貼ってあるので、塗料総剥離。

フェンダーなどはそのまま塗装できます。

しかし、オーナーからまたもや無理難題が。

シルバー塗装後、クリアを塗る前です。

ステッカーを貼るのは何回かやりましたが、ラインを書いてくれと。

しかも結構な曲線です。

どうでしょう?

もちろん両面やってます。

細かい部分に文句を言わないことを約束していただければ、

これぐらいは出来ますよ・・・という目安にしてもらえれば。


スカイラインのフロントバンパーです。

送られてきたときからあちこちに塗料のワレがありました。

総剥離は免れないだろうということで、エアーを吹き付けて

剥がせるところまでは取ってみました。

エアーの力だけで、ここまで落ちます。

ちゃんと下地処理をしてくれれば、こんなめんどくさいことに

ならなかったのに・・・

さらに高圧洗浄器で落としていきます。

中途半端に食いついてる部分があるもんだから、悲惨な状態になってます。

あとはペーパーで全部塗装を落として、プラサフを塗装して

通常どおり完成しました。


ランエボのカーボントランクとカーボンウイングの塗装なんですが、

ボンネットが若干青いのがわかるかな?

これに合わせてほしいと。

そんなの無理だって。

でもやってみました。

クリアに青を混ぜて塗装をするんですが、配合でも

塗る回数でも変わってきてしまいます。

一応違うカーボンで試してはみましたが、どの程度同じになるかは

とても不安です。

かなりうまくいってます。

なかなかやりますね。

 

とてもでかいセンティアの写真

 

ネッ塗装

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