2001/10/21
究極のリサイクルを目指して・・・
「素敵な宇宙船、地球号」
プロローグ編
オールドタイマーの「あの記事」を見た瞬間から、すべては始まった。
構想1日、しかし・・・
制作期間4年(マジ)という歳月をかけた、
男のドラマがいま完結する!
あまりに昔から作っていたため、初期のころの写真は
まったくありませんのであしからず。
そのため、最初は非常につまらんです(^^;)
「廃油ストーブ」
その甘美な響きを聞いたのは、オールドタイマーがはじめてでした。
その当時の私ときたら、廃油が燃えるもとも知らず
「どうやったら廃油でストーブが作れるんだ?」と
疑問ばかりが浮かびました。
その後、オールドタイマー誌にて
「自作廃油ストーブの作り方」という、まさにドンピシャな企画があり
食い入るように見たものです。
しかし、ガスタンクを使用したり、
ぶ厚い鉄板を使い、ミリ単位で制作するという困難さから
悔しい思いをしました。
それでも、その記事から獲た物は大きく
廃油ストーブは、廃油をうまく空気と混ぜ合わして
燃やしているという、単純なものだとわかりました。
そこから廃油ストーブ作りがスタートしました。
TYPE 1
とりあえず、油を燃やしてみようと思います。
ジュースの空き缶に油を入れ、火のついたウエスを
入れてみます。
燃えることは燃えますが、ものすごい煙です。
真っ黒い煙で、かなりきつい臭いです。
TYPE 2
そこで、今度は缶に穴をあけ
空気と混ぜてやることにします。
さっきよりはマシになりましたが、まだまだ煙たいです。
それに、火力がぜんぜん小さく
とてもじゃないけども、暖まれません。
TYPE 3
こんどは、もうちょっと大きい缶
塗料の4キロ缶で試してみました。
これもさっきと同じ、煙たいです。
ちょっとは暖かくなったかな?
また穴をあけてみましたが、多少マシになるぐらいです。
穴の数 位置を変えてみてもまったくだめ
どうも、根本的に何か足りないようです。
TYPE 4
今度は20キロ缶で試してみます。
そのまま燃やしてもやっぱりだめ。
それでも、大きくなった分は暖かくなっているようです。
ここまできて、面白い現象が出てきました。
ようやく廃油が沸騰し、煙が白くなってきました。
で、白い煙には火がつきます。
火がついた状態では、煙がまったく出ません。
しかし、火種をはなすとすぐ消えてしまいます。
TYPE 5
さらに、20キロ缶を縦に3つ並べ
空気穴を沢山あけます。
最初のうちはやはり「4」と同じ状態。
しかし、廃油が燃えきる最後の方では
ものすごい火力になります。
缶が溶けるほどです。
しかししかし、この状態まで持っていくのに1時間
持っていっても5分ほどしか使えません。
これまでのプロトタイプでわかったことは、
1.空気と混ぜ合わせるのは難しい
2.廃油を沸騰させないと火がつかない
3.温度を保っていないと火が消えて、白い煙になる
4.廃油が燃えきる最後の一瞬は、非常に良く燃える
さらに、いろいろな資料を見て
わかったことをまとめ、量産型の制作に入ります。
(量産なんてしませんが・・・)
TYPE 6
材料は、厚さ1ミリぐらいの鉄でできた箱
これは、自動車のスノーチェーンが入っていた年代物の箱です。
30センチ角の正方形です。
これに、ホームセンターなんかで売っている煙突をつけます。
空気とり入れ口を、それなりに考えて空けていきます。
それから、煙突部分にも穴をあけます。
空気が冷えないうちに、どれだけ酸素を混ぜることができるかが
勝負のかぎになります。
で、点火。
やっぱり失敗。
どうやっても空気が混ざりません。
しかも、廃油の最後の勢いで
煙突が溶け落ちるという状態。
ここまで作った所でほぼあきらめていました・・・・