2001/11/01

ハダツキBODY軽合金研究部

 

鋳造機製作から見てない人はこちらから先に見てね

トヨタ自動車が、トヨタ織機自動車部から始まったように

偉大な足跡の第1歩とは、小さいものなのである。

 

 

今夜も燃えております

「素敵な宇宙船、地球号」

略して 「スッチー」

(すてきなうちゅうせん ちきゅうごう)

 

最大火力にしてやると、真っ赤になって恥ずかしがる

とってもかわいいやつです。

 

今日ははじめての、ちゃんとしたアルミ鋳造。

題目は、石膏鋳造と砂型鋳造

それぞれ、ZEROエムブレムとアルミシフトノブを作ります。

 

 

今回、かわいそうに溶かされてしまった

ATミッションの油圧回路部分です。

なんでこんなものを使ったかというと、

落ちていたからです。

(なんでこんなのが落ちてるかって質問は受け付けます)

さらに、アルミ缶を溶かしたものは

鋳造性が悪いという、ちゃんと技術的な要因もあるわけです。

 

しかし、さすがにこいつを溶かすのは

かなりの時間を要しました。

炉も、限界近くまで真っ赤になってました。

 

 

石膏も砂型も、同時進行で進めたんですが

とりあえず石膏の方から結果報告です。

 

 

作ったのがZERO1エムブレムです。

もとの写真がこれ

耐熱石膏を5ミリぐらいの板状に固めて

そこに、手で彫りこんでいきます。

リューターで荒削りをして、細かい部分は

のこの歯をグラインダーで削ったやつを使いました。

これだけ彫って、約30分でできました。

結構うまくできたんで、このまま樹脂でも

流しこもうかと迷ったのは内緒です。

 

さあ、ここで問題!!

ここにアルミを流しこむわけですが

この型は、重大なミスを犯しています。

さてなんでしょう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これじゃぁ、アルミを流しこんだって

裏表、逆になっちゃうんだよね・・・

この時点で、失敗決定です。

そんなのなれっこさ!

 

 

まあ、だめもとでアルミを流してみましょう。

 

 

やっぱりだめでした。

耐熱石膏なんて、うそじゃん。

 

いや、石膏は何ともないんだけど

型が弱すぎたようです。

さすがに薄すぎました。

まあ、裏返しのエムブレムができたって

うれしくも何ともないんで、これで良かったのでしょう・・・

安らかに眠ってくれ・・・・

1回熱が入ると、ものすごく脆くなります。

 

「メタルスライムは逃げ出した」

 

 

世にも珍しい、溶けているアルミの写真です

写真ではわかりにくいですが、

ものすご〜く鏡面です。

見た目、とっても綺麗で涼しそうなんですが

触ると地獄を見ますので、グッと我慢です

 

 

石膏型は綺麗さっぱり失敗したので

今度は砂型のばんです。

 

 

用意したのが、ちょっと前に作った

ゴムのシフトノブと、ビールの空き缶の中に入れた砂です。

砂はサンドブラスト80番を使いました。

 

 

 

かなり写真ではわかりにくいですが、

適当に砂を湿らせて、砂の中にシフトノブを入れます。

シフトノブは大体、抜け勾配(一升瓶のように、引っかかりのない形)

ですので、慎重にひきぬけばとりあえずの形にはなってくれます。

練習のつもりですので、そんなに気を使って作っては

いないですんで適当にいきます。

 

この中にアルミを流し込み、できあがったのがこれ

 

いやはや、ものすごい鋳肌です。

とんでもなく砂が粗すぎるようです。

さすがにこのまま使うわけにもいかず、旋盤でひきます。

 

買って良かったね、旋盤

とりあえずの形にはなりました。

旋盤の使い方が、すべて独学のため

どうやってもささくれて削れてしまい

綺麗にならないですが、なんとか完成です。

 

 

 

今回の作業で、大体コツがつかめてきたので

是非、近いうちにリベンジをしたいと思います。

 

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