2004/06/07

ピアピア(ミニカー)レストア

拾ってきた詳しいいきさつは、「好きな車」の「ミニカー」の項目を

参照のこと。

 

うちに来てからも、かなり長い間ほかっておきましたが

それではくれた方に申し訳がないので、そろそろ動かします。

雨の日の通勤車として使う予定なので、きれいにするレストアは

ほどほどにして、実用に耐えるように治していきたいと思います。

そしてレストアを途中で投げ出さないように、最初に

タイヤを替えてしまいます。

動かしやすくなりますしね。

 

現状の問題点は

1.配線の一部がとられていて、直しようがない

2.エンジンは不調だったらしい

3.欠品があるけど、もとの状態を知らないので

どこまでが欠品なのかがわからない

 

こんな状態なので、部品取り車の入手は不可欠になります。

ピアピアは、ヤマハのJOGをベースに・・・というか

JOGに外観を追加しただけみたいな構造をしています。

JOG(27V)はかなりたくさん売れたらしく、部品取りも豊富に

あると思いきや、すでに古すぎて価値が出ているような状態です。

通常につかえるものだと10000円以上します。

まあ、これはオークションをこまめにみることで、適当なものを

探そうと思います。

まずは現状の確認です。

 

とりゃ! っと、簡単に外したように見えますが

ものすごい苦労しました。

あらゆるネジが固着して、しかもばらす時のことを考えて作っていないような構造です。

ボディーとフレームを繋ぐボルトは6本ほどなんですが、それ以外の部分に

悩まされました。

わかってしまえば、次回からはもっと早くできるでしょう。

 

ボディーは屋根についている電動ウインチで持ち上げました。

この工具がなければ、一人では絶対に外せませんでした。

FRPのくせに、かなり重いです。

しかもヘッドライトを割ってしまいました。

スプリングで引っ掛けてあるだけなんだもん・・・

 

これがピアピアの基本的な構造です。

下が進行方向になります。

JOGのエンジンにチェーンをかけてデフに繋いでいます。

デフはバックギアもついていて、高そうなものを使っています。

チェーンのテンションを調整するために、リヤのデフやホーシングごと

前後にずらせます。しかもチェーンテンショナー付き。

リヤブレーキはJOGそのままなんだろうか?

 

こんな感じでおいておきまして、部品取りを探します。

 

で、探してきたのがこれ。

JOGのえんじんASSY+ハーネスASSYです。

送料含め8000円しました。

なんかあほらしいです。

しかも同時期にハーネスASSYが単体で出品していたので、これも購入

タイヤとあわせて20000円も出しています。

これ以上の出費はしたくないなぁ。

 

かなり簡単に降りた旧エンジン。

エンジンから飛び出ている細い棒は、エンジンマウントです。

こんなの意味あるんだろうか?

 

新エンジンのタイヤを外してギヤに組替えるんですが、

このタイヤがまったく外れません。

プーラーなんか、完全に力不足。

ホイールも使う予定がないため、ホイールが溶けるぐらい(どろどろに)

酸素で熱したり、スライディングハンマーを使ったり、大ハンマーを使ったり

どれも相手になりません。

完全に私に挑戦状を叩きつけています。

ホイールなんてグニャグニャになってしまっても外れません。

しかし、私には道具もそろっていますので、

こんなことぐらいであきらめていては、レストアなんて無理です。

こうなったら、考えられる最大奥義を出すしかありません。

 

フレーム修正用のタワーを使い、ホイールにチェーンを溶接し

10トンの力で引っ張ります。

これでだめならあきらめもつきますが、ここまでやればエンジンブロックだって

破壊できるぐらいの力がかかりますので、さすがに固着もあきらめました。

今までで、一番強力な固着でした。

ホイールを外すのに3時間。先が思いやられます。

 

デフを下ろすのは大変そうなので、そのままにしておきます。

今回のレストアでは改造などはしない予定なんですが、バッテリーだけ

クルマのものをつむことにします。

室内のほうにバッテリーを出したくないので

フレームに取り付けます。

 

アングルで組んだバッテリーボックスをフレームに溶接します。

 

バッテリーの左、茶色くさびているのが純正バッテリー台。

原付のバッテリーは高すぎるよねぇ。

 

あとは錆をワイヤーブラシで落として、塗装します。

フレームをひっくり返して、台車に乗せます。

錆色のおかげで台車と一体になっちゃってますが・・・

 

使った塗料は「錆1番」

上塗りが出来ないので車に使うのは難しいですが、今回のような

フレームにはちょうどいいでしょう。

錆の上に塗れるので大変楽です。

 

すべて刷毛で塗りました。ホイールまで塗っています。

しかし、塗った後に気がつきました。

フレーム番号がどこにもありません。

これはさすがにあせりました。

そこで、ネットで聞いてみると・・・

さすがに世の中は広いね。

超マイナー車のフレーム番号がどこに打ってあるか

わかる人がいるんですから。

おかげで全部剥離することもなく、ピンポイントでフレーム番号を

見つけることが出来ました。

 

しかし、錆でほとんど確認できません。

ナンバー取れるかな?

 

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